税理士事務所の飲み会は必要か?効果とリスクを徹底解説
- 斉藤永幸
- 1月23日
- 読了時間: 7分

近年、職場の飲み会に否定的な声が増えています。税理士事務所でも「飲み会は書くべき?」「逆効果?」という相談が非常に多くなりました。結論から言うと、飲み会は“やり方次第でプラスにもマイナスにもなる”施策です。
実際、飲み会は賛否が分かれており、若い人の中には飲み会などを嫌う人が一定数存在することは確かです。
実際、リクルートのアンケート「職場の飲み会、実施率は2017年調査比で大幅減少(2025/5/29)」でも、56.2%の人が”今後どの飲み会にも参加したくない”と答えています。他の調査でも過半数〜7割が「参加したくない」と答えており、これはもはや“少数派の意見”ではありません。
そのため、知らずに入社して飲み会が頻繁にあるようではトラブルになります。しかし、しっかり募集要項に入れておけば、飲み会などに強い拒否反応を示す人はその時点で応募してこないでしょう。
つまりこれもミスマッチを防ぐ手段の一環なのです。
そんな飲み会ですが、やる価値はあるのでしょうか?
また、やる価値があるとしたらどんな効果があるのでしょうか?
あるのなら効果的に行わなければなりません。
そこで今回の記事では税理士事務所の飲み会で、効果を高めるにはどうすればいいのか、について考えてみたいと思います。
🍻 税理士事務所の飲み会は有効か
結論から言うと、飲み会はポイントをしっかり押さえれば、様々なプラスの効果があります。一方で、ポイントを外してしまうと逆効果になり、所内の人間関係が悪化することもあります。
だからこそ、しっかりと有効になるような飲み会にしなければなりません。
◎ 有効になるケース
強制感がゼロ
→「行きたい人だけ」で成立する空気がある
短時間・低負担
→2時間以内、一次会だけ、駅近
目的が“交流”であって説教がない
→上司の武勇伝・説教が始まると一気に逆効果
普段話せない人と話せる場になる
→新人・パートさんが安心して話せる雰囲気
効果:心理的距離が縮まり、相談しやすくなる。
✖ 逆効果になるケース
参加が“暗黙の強制”
上司が酔って説教・愚痴
終電を逃すような長時間
お金が高額(割り勘で不満が出る)
逆効果:「気疲れする」「プライベートを奪われる」と感じ、むしろ関係が悪化する。
スタッフが楽しめるような飲み会をデザインするべき
・飲み会は業務内?業務外?
飲み会で話題になるのが、これが業務の範囲内か範囲外か、です。
範囲内であれば、給与が発生し、強制性が伴います。しかし多くの場合、飲み会は業務外です。ただ、雰囲気として”参加しなければならない”という空気が生まれ、嫌々参加しなければならない人も出てきてしまいます。
飲み会のほとんどの問題がそこが原因となっています。
だからこそ「飲み会は自由参加」ということを所長自らがしっかりと表明する必要があります。
・コストの負担感は人によって違う
また、コストへの配慮も必要です。
飲み会費用を事務所負担としているところもありますが、多くの事務所が割り勘などでスタッフから費用を集めます。スタッフの費用負担はそこまで問題ではありませんが、ここでもやはり配慮が必要です。
税理士事務所はベテランスタッフと若手・パートスタッフではやはり収入に差があります。割り勘は一見平等に思えますが、同じ負担だとどうしても収入の低い人に負担が偏ってしまうのです。
・飲まない人への配慮
同様に”飲まない人”にも配慮したいところです。
若い人の中には、アルコールを苦手な人が増えています。飲まない人に酒代を負担してもらうのか、などについてもしっかりとコンセンサスを取っておく必要があるのです。
ただ、しっかりとポイントを押さえれば、所内の人間関係は大きく改善します。
そこで飲み会をやる際のチェックリストを作成しましたので、参考にしてみてください。
🍻事務所の飲み会を有効にするためのチェックリスト
1. 目的を明確化し”飲み会の意味”を共有する
交流促進?
新人歓迎?
繁忙期お疲れさま会?
→「何のためにやるのか」を事前に共有しておく
2. 強制感ゼロで心理的安全性を守る
参加は完全自由
欠席理由を聞かない
出欠は匿名フォームでもOK
3. 時間・場所は”負担最小”に設計する
2時間以内
事務所から近い場所
終電を気にしない時間帯
昼飲み・ランチ会も選択肢に
4. コストに配慮する
事務所負担を明確に
割り勘の場合は金額を事前提示
パートさん・若手に負担が偏らないように
5. 飲み会の場を“安全設計”をする
説教・武勇伝禁止
上司が飲みすぎない
新人が孤立しないよう席配置を工夫
写真撮影は強制しない
6. フォローアップで効果を高める
参加者へのお礼
次回の改善点を軽くヒアリング
「楽しかったポイント」を共有して雰囲気を温める
🌱 税理士事務所向けに最適化した“飲み会の鉄則”
このチェックリストを見て、どのように感じたでしょうか。思い当たることがあってドキッとした人も多いのではないでしょうか。
いきなり全部をクリアするのは難しいでしょう。ただ、ちょっとずつでも気を付けていくと、飲み会は事務所が行う社内環境整備の『施策』として効果を発揮します。
さらに最適化するとしたら、次の3点がポイントになります。
① 強制しない
→ これだけで満足度が大きく変わる。
② 日常のコミュニケーション施策とセットで行う
→ 飲み会・旅行だけで関係は良くならない。→ 1on1、見える化、感謝文化と組み合わせると効果が倍増。
③ “負担ゼロ・楽しさ最大”の設計にする
→ 参加者の心理的ハードルが一気に下がる。
これを押さえるだけで飲み会は大きく変わります。
🔍飲み会以外の選択肢も検討する
ここまで飲み会について考えてきましたが、実際に飲み会の「効果」というものは年々減少しています。以前、”職場の人間関係を円滑にする”には飲み会くらいしか選択肢がありませんでした。しかし嗜好は多様化し、飲み会が最適解ではなくなっている場合も多いのです。
そのため、他の選択肢も検討してみても良いかもしれません。
例えば、所内のスタッフ全員での飲み会ではなく、数人単位で軽い飲み会をローテーションで実施する。希望制で日帰りのミニ社員旅行を行う。昼間にランチ会を行う。ちょっと豪華なデザートを買ってきてコーヒータイムを実施する。
こうした”負担の少ない交流”を組み合わせると、スタッフの満足度が高い組織になります。
まとめ:飲み会は回数ではなく、効果を考えて行う
実は、飲み会の多い税理士事務所はけっこうあります。
新入職員歓迎会や忘年会に加え、確定申告明けのお疲れ様会や3月決算が集中するところではその慰労会。税理士試験を受けたスタッフをねぎらう会・科目合格のお祝い会、多いところでは何らかの理由をつけて、2か月に1度の割合で飲み会を開いているところも。
これは極端な例ですが、飲み会は開けばいい、というものではありません。所内の人間関係を良くするために飲み会を開くのであれば、やはり効果的に行わなければならないのです。
そのためにも開催頻度はある程度絞った方が無難です。
年に1~2度であれば喜んで参加する人も、その数が多いと負担感が増します。
その分をランチ会など、”飲み会に前向きではない人”をフォローするような場を作ることをお勧めします。
「飲み会をやるべきか?」は、実は本質的な問いではありません。
大事なのは”あなたの事務所に合った交流の形をどう作るか”です。
もし迷っているなら、一度無料相談からご連絡ください。事務所の規模・文化・スタッフ構成に合わせて、最適な施策をご提案します。
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