top of page

85%の税理士事務所が見落としているHPの致命的な欠点と、その改善法

典型的な税理士事務所のHP風イラスト
HPを持っているだけ、という事務所が大半ではないでしょうか

あなたのHPちゃんと機能していますか?税理士事務所の致命的な欠点とは


私は仕事がら、よく税理士事務所のHPを見るのですが……。しっかりと機能しているHPは非常に稀です。特にソースがあるわけではないのですが、機能していると思う税理士事務所は15%くらいでしょうか。現代的な意味でしっかりとした良いHPだと思うのはそのうちさらに5%程度。他の85%のうち、ただHPは作っているんだなくらいの事務所が40%程度、30%は名刺代わり程度の情報しかなく、さらに10%はそもそもHPすら持っていません。

(注:私がこれまで1000以上の事務所を見てきた経験からの体感値です)


税理士事務所のHPから受ける印象をグラフで
体感的な税理士事務所のHPから受ける印象

つまり、税理士事務所のほとんどが、HPを効果的に使えていない、その効果は限定的、ということは多くの方に共感していただけるのではないでしょうか。

一昔前ならそれでもよかったのでしょう。しかし税理士事務所を取り巻く環境は変化してきています。採用が難しくなり、全国で集客をする事務所の登場から顧客獲得競争が激しくなってきました。同時にIT技術が発展し、AIなどが普及してきています。

それに対してHPが致命的な欠点を持ったまま「放置されている」状態なのです。

HPは「営業」「採用」「信頼構築」の中心的装置です。それにも関わらず、HPの重要性をしっかりと認識できず、なんとなくで放置を続けている事務所も多いのです。


ただプラスに考えれば、税理士事務所は「改善余地の宝庫」とも言えます。

「なんだかうちの事務所、伸び悩んでいるな」と感じHPを改善すれば、劇的に改善することもあります。そこで1000以上の税理士事務所を見てきた経験から、税理士事務所のHPをどう変えていくか、について考えていきたいと思います。



「HP改善」はすべて直結する


税理士事務所のHPを見て機能はどうあれ「きれいなHPだな」と感じることはよくあります。それはHPを作ったデザイン会社などが優秀だったのでしょう。しかしHPの設計思想などは一昔前のままのものがほとんどです。それが、HPの致命的な欠点があってもそのまま放置されている原因の一つです。しかしHPは単なるデザインの話ではなく、事務所経営のボトルネックを解消する装置です。

そのためHPの改善は、税理士事務所が抱えている採用・業務効率・顧客獲得、すべてに直結します。


まずは税理士事務所のHPが機能しない典型的なパターンを見ていきましょう。


① 何をしているか分からないトップページ

多くの事務所がトップページを見ても、事務所名くらいしか情報が伝わってきません。自分たちが何を得意としていて、何ができる事務所なのか、を的確に伝えることこそ重要。そのうえで理念などを伝えていく、という工夫が必要になってくるのです。


② 代表メッセージが抽象的で刺さらない

税理士事務所の理念を伝えるのが代表や所長のメッセージです。ただ、ここも「HPを見てくれた人に何を伝えたいか」がわかりにくく、読む人にはぼんやりとした印象しか残らないものが非常に多いですね。

抽象的な言葉は意味な広範に含んでおり、結果としてどの代表・所長メッセージでも大差がなくなってしまい、結果として埋没してしまいやすいのです。


③ サービス内容が“税務顧問”の一言で終わる

税理士事務所なので検索などをして訪問するユーザは、税務の仕事をしている、と認識してHPを訪れます。そうしたユーザが求めているのはどんな税務をしてくれるのか、この事務所ではどんなことを得意として、どんなサービスがあるのか、ということが関心事です。

そうしたユーザに対して「税務顧問をやってます」という情報は大前提なのです。税務顧問としてどんなことをしているのか、がない事務所は訴求力は非常に低いでしょう。


④ 採用ページが弱く、求職者の不安を解消できていない

近年、企業は採用に力を入れ、HPで採用専用のページを作って求職者に情報を提供しています。そのため税理士事務所でも採用のためのページを設けているところも少しずつ増えてきていますが、まだまだ限定的です。

せっかく求職者が求人サイトなどからHPに飛んできても、情報量が少なく不安を解消できず、結果として応募につながらない、ということはよくあります。


⑤ 問い合わせ導線が迷子になっている

この事務所に問い合わせてみよう、と思ってもどこから問い合わせをしていいかわからない。そんなサイトも多いですね。単純に上部のヘッダーなどに「お問い合わせ」などを設け、問い合わせページを設置しているところもありますが、それだとワンテンポ遅れてしまいます。

HP内で良さそうな情報を見て問い合わせをしようと思ったら、すぐに行動に移せるように導線をしっかり意識したHPになっていないのです。


いかがでしょうか?

心当たりはありませんか?


自分たちの事務所のHPが時代に合っているかわからない、という方は無料で診断も致します。こちらの<無料問い合わせ>より、メッセージ欄に無料診断希望とご記入の上、HPのアドレスをお知らせください。


では逆に、成果の出る税理士事務所のHPとはどのようなものでしょうか?その共通点を見ていきましょう。


①ターゲットが明確

「創業に強い」「相続に強みを発揮」など、誰向けのHPか一目でわかる

→読者が自分に合っていると感じることで、離脱を防げる


②トップページの情報設計

キャッチコピー+強み+サービス+CTA(Call to ACTION:行動喚起)

→3秒で「何ができる事務所」なのかが伝わると行動につながる


③サービス内容が”価値ベース”

記帳代行→本業に集中できる環境づくり

→単なる実務名ではなく、お客様にとってのメリットを伝える


④代表・スタッフ紹介が充実

顔写真+想い+経歴など

→信頼感や親しみが増し、問い合わせ率を上げる


⑤実績・お客様の声を掲載

数字や具体的な事例

→この事務所なら安心、と思わせる社会的証明になる


⑥問い合わせ導線が明快

ボタン配置、無料相談の説明、予約フォーム

→行動のハードルを下げ、コンバージョン率を高める


⑦採用ページが強い

仕事内容・1日の流れ・職員インタビューなど

→求職者が働くイメージを持てると応募につながる


⑧SEOと情報発信

ブログ・FAQ・税務情報などを継続発信

→検索流入を増やし、信頼構築とブランディングに貢献


⑨モバイル対応・表示速度

スマホで見やすく、早く表示される

→離脱率を下げ、Google評価にも影響を与える


⑩更新性と運用体制

CMS(コンテンツ管理システム)導入、AI活用、定期更新

→”止まっている感”をなくし、信頼を維持できる



ではこれらを元に、どうすればより効果のあるHPにできるか、を考えていきましょう。



税理士事務所HPの改善6ステップ


ステップ1:ターゲットと目的を明確にする

目的を決めないと、すべてがブレる

誰に向けたHPか、をまず決めましょう。そのうえで何を達成したいのか、が決まってきます。お客様としてターゲットになるのは、既存のお客様か、ある程度の規模の起業家、創業者・起業家か、中小規模の企業の経営者か、相続か、求職者か。そこを出発点に「何を達成したいのか」を決めていきます。問い合わせを増やしたいのか、採用力を強化したいのか、単価アップか、既存のお客様との信頼構築なのか。

そして、他の競合と比べて何が強みか、を探っていき、売りになるものは何かを考えていきます。


ステップ2:トップページを”3秒で伝わる”構成にする

訪問者は迷うと離脱する

ステップ1で決めた「誰」に何を提供するのか、といったことをキャッチコピーに落とし込みます。そのうえで事務所の強みを3つ程度あげ、まずはそこの部分がしっかり伝わる構成にします。

そのうえで主要サービスをアイコン付きで表示することで、印象を強めます。

最後に無料相談や資料ダウンロードがすぐにできるようにCTAを意識した構成を考えていきます。


ステップ3:サービスを価値ベースに置き換える

業務名の羅列では選ばれない

記帳代行→本業に集中できる環境づくり

税務顧問→経営判断を支える伴走型サポート

経営相談→利益構造を見える化し、意思決定を支援


記帳代行をサービス価値で言い換えるイラスト
例えばこんなイラストを使ってみるのも一つの手です

ステップ4:採用ページを新設・強化する

求職者まずHPを見る

求人サイトを使っていたとしても、求職者は応募前や面接を受けた後、8割以上の確率でHPをチェックします。求人サイトのアクセス数の割に応募が集まらない、面接はするけど辞退される、というような場合はHPが原因ということも多いですね。

そこで採用ページを作り、人材獲得に前向きなイメージを与えましょう。ここでのコンテンツの一例としては、以下のようなものです。

・仕事内容の透明化(1日の流れ)

・所長の思い(所長の写真は穏やかなイメージのものを使うか、イラスト使用も検討)

・職員インタビュー(リアルな声)

・キャリアパス、福利厚生(評価基準や給与規定の有無などあればさらに効果アップ)

・応募フォームの最適化


ステップ5:問い合わせ導線を最適化する

相談してみよう、と思った瞬間に動ける設計

読者が良いと思った瞬間に行動に移せると、効果はかなり高まります。逆に、ちょっとでも間があくと離脱する確率がかなり高まります。そのためCTA、例えば「〇〇の人はすぐに相談!」といった文言のすぐ後に無料相談ボタンを配置するなどすればかなり効果があります。

他にも、相談の流れを図解で説明したり、予約フォームのUX(スマホ対応・選択式)などを改善することで、導線を最適化していきましょう。

この改善だけでコンバージョン率が2倍以上になることもありますね。


ステップ6:運用体制を整える

”止まっているHP”は信頼を損なう

更新などがされていないHPは、プラスどころかマイナスの効果しかもたらしません。そのため運用できる体制が構築できているかどうか、が重要です。

簡単に情報を追加できるようにCMS(Word Pressなど)を導入したり、AI でブログ・FAQ・税務情報を定期発信するなどできるようになれば、かなり効果は高いですね。

また、AI に頼らずとも、最低月1回はお知らせを更新したいところです。

(TaxOffice-Supportでは、AI 導入による情報発信などができる体制構築の支援も行っております。詳しくはこちらよりお問い合わせください


一つひとつはそこまで難しいものではありません。しかしこれを実行することで、<所長想いが伝わる>HPへとステップアップすることができ、お客様が”この事務所に頼みたい”と感じるようになります。また、求職者も”ここで働きたい”と感じる人が増え、HPを営業・採用・信頼構築の装置にすることができるのです。



まとめ

実際、多くの税理士事務所のHPを見ていると「もったいないな~」と感じるものが多いんです。特に地域で活動している事務所などは、話を聞くとサービスは堅実かつ誠実、そして熱い思いをもってお客様に接している事務所なのに、その良さがお客様に伝わっていない。その結果、お客様が「派手」な発信をしているような事務所にとられ、お客様が被害を被ったり、事務所が損をしたり……、そんな事例を数多く見てきました。

HPをしっかり整えるだけでも、そうしたリスクを大きく減らすことができ、同時に新たな機会を創出することにもつながります。


HPに不安を抱えている、そんな事務所はまずは無料診断だけでも活用してほしいですね。簡単な評価や改善ポイント、そしてあなたの事務所の”伸びしろ”を具体的にお伝えします。などもお伝えいたします。ご納得いただけない場合は、そこで契約していただかなくても大丈夫です。

そのうえで改善のための各種施策を実施していきますので、安心してご応募いただけると幸いです。


HPを改善し、あなたの事務所がより良いものになれるよう、しっかりサポートしていきますよ!


関連記事



コメント

5つ星のうち0と評価されています。
まだ評価がありません

評価を追加
bottom of page