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8か月ぶりに悪化、2026年1月の景気動向調査



景気が下がって頭を悩ますビジネスパーソンのイラスト
寒波の影響で、東北・北陸で特に景気にブレーキがかかりました

税理士事務所はお客様の決算や申告をするのが業務の中心ですが、情報提供もまた重要な業務の一つ。そうしたお客様にとって有益な情報の一つが景気の動向です。

景気の動向については様々なデータを各機関が公表していますが、その中でも信頼性のある帝国データバンクが2026年1月の2026年1月の景気動向調査を公表したので、その概要をまとめてみました。



 2026年1月の動向 : 足踏み >


2026年1月の景気DI(景気動向指数)は 43.8(前月比▲0.6) と、8か月ぶりに悪化しました。年末商戦の反動減に加え、観光需要の落ち込み、さらに寒波・大雪による外出控えが重なり、国内景気は一時的に足踏みを余儀なくされています。



1. 景気悪化の主因


● 年末商戦の反動減

12月に盛り上がった消費が一巡し、1月は売上が落ち込む企業が多数。特に 小売・サービス での反動が顕著でした。


● 観光関連の失速

観光DIは 42.8(前月比▲2.0) と悪化。

  • 大雪による交通・物流の停滞

  • 中国からの訪日客減少

  • 宿泊・飲食のキャンセル増

    などが影響し、観光産業全体が冷え込みました。


● 寒波・大雪の影響

全国的な寒波により、

  • 外出控え

  • 物流停滞

  • 店舗来客数の減少

    が発生し、幅広い業種でマイナス要因に。



2. 業種別の動き


10業界中 7業界が悪化。特に個人消費関連が弱含みました。

業界

動向

背景

サービス

悪化

飲食店の客単価減、観光の落ち込み

小売

悪化

食品・日用品の買い控え、悪天候

運輸・倉庫

悪化

年末年始後の荷動き減、燃料費高止まり

製造

やや改善

機械・電機で受注増、半導体関連が堅調

情報サービス

横ばい

AI投資・ソフト開発は底堅い


特に 飲食店・宿泊業 の落ち込みが目立ち、個人消費の弱さが景況感を押し下げています。



3. 規模別:大企業は横ばい、中小企業は悪化


  • 大企業:48.7(横這い)

    → 製造業の海外向け需要が下支え

  • 中小企業:42.9(▲0.7)

  • 小規模企業:42.0(▲0.8)


中小企業ほど、

  • 仕入れ価格の高止まり

  • 人手不足

  • 消費の反動減

    の影響を強く受けています。



4. 地域別:10地域中9地域が悪化


唯一改善したのは 北関東(43.1)。半導体装置向け受注増など、製造業がけん引しました。

一方で、

  • 東北

  • 近畿

  • 北陸

    などは寒波・大雪の影響が大きく、来店客数減や物流停滞が景況感を押し下げました。



5. 今後の見通し:横ばい基調だが不透明感は強い


企業の見通しは「横ばい」ながら、慎重姿勢が強まっています。

プラス材料

  • 物価高対策や税制改正による可処分所得の改善

  • 電気・ガス料金支援

  • 投資減税・研究開発支援

  • AI・省力化投資の継続


マイナス材料

  • コスト増(物流費・人件費)

  • 金利上昇懸念

  • 国際情勢の不安定化

  • 観光需要の弱さ


総じて、「下押し圧力と支援策が拮抗し、横ばい推移」 というのが現状の見立てです。



まとめ

2026年1月の日本経済は、年末商戦の反動や観光の落ち込み、寒波の影響が重なり、8か月ぶりに景気が悪化しました。

特に個人消費関連の業種で弱さが目立ち、中小企業ほど影響が大きい状況です。一方で、製造業やAI関連投資は底堅く、地域によっては半導体関連の回復も見られます。今後は、物価高対策や税制改正が下支えする一方、コスト増や国際情勢の不透明感がリスクとなり、景気は横ばい基調で推移する見通しです。



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